イギリスのドラマの中の馬
イギリスのドラマを観ていると、ふと気になることがあります。
やたら馬が出てこない?と。画面に馬が映っているわけじゃないですよ、セリフの中に。
最初は全然気にしていなかったんだけど、
一度気づくと、あ、また馬だ、ってなる。

しかもこれ、アメリカのドラマより、イギリスの作品のほうが多い。
実は、これには理由があって、イギリスにとって馬って、昔すごく身近な存在だったから。
移動するのも馬、働くのも馬、戦争も馬。
昔は、どんな馬を持っているかで、その人の立場がわかったりもしたらしいし。
今でいうと、車であり、仕事道具であり、ちょっとしたステータスでもあった、みたいな感じですね。
それだけ生活に入り込んでいたら、言葉の中に残るのも自然ですね。
hold your horses
直訳すると「馬を押さえて」。意味は「ちょっと落ち着いて」「急がないで」。
怒鳴るほどじゃないけど、その勢い、少し抑えようかというニュアンス。
イギリスのドラマだと、この一言に、軽い皮肉とか、余裕とかが混じっていて、
ああ、英国だなあ、と思うことが多い。
straight from the horse’s mouth
「本人から直接聞いた話」、つまり「確かな情報ですよ」という意味。
噂話じゃなくて、ちゃんと当人に確認しました、という感じ。
ドラマの中では、話を一段落させるときに出てくることが多くて、これ以上つっこまないで、みたいな空気を感じることもあります。
back the wrong horse
直訳すると「間違った馬に賭ける」。意味はそのままで、見込み違いをした、人を見る目がなかったそっちにつくと思ったの?残念…みたいな感じ。
イギリス料理はなぜ“まずい”?その歴史とサンドイッチ誕生秘話
「イギリス料理=まずい」というイメージ、聞いたことがありますよね。でも、なぜそんな評価が定着したのでしょうか?そして、世界中で愛されるサンドイッチは、そんなイギリスから生まれたのです。
イギリス料理が“まずい”と言われる理由
18~19世紀、産業革命で都市化が進み、労働者は長時間働くようになりました。求められたのは「早く・安く・腹持ちが良い」食事。結果、煮込みや茹でるなど簡単な調理法が主流になり、味の工夫は後回しに。
さらに、ヨーロッパの美食文化はフランスが中心。イギリスは質素で実用的な食事を重視し、見た目やソース文化が発展しませんでした。寒冷な気候で野菜の種類が少なく、保存食文化が発達したことも影響しています。20世紀の戦争では食材不足が深刻化し、国民は「味より栄養重視」の食事に慣れました。
そんな中で生まれたサンドイッチ
18世紀イギリスの第4代サンドイッチ伯爵(John Montagu)は、カードゲームに夢中で食事のためにゲームを中断したくありませんでした。そこで「パンに肉を挟んで、片手で食べられるようにしてくれ」と注文。この食べ方が広まり、伯爵の名前を取って「sandwich」と呼ばれるようになったのです。
サンドイッチは、忙しい産業革命期の社会にぴったりの軽食として定着し、やがて世界中に広がりました。

現代のイギリス食文化
今では「まずい」は過去のイメージ。移民文化の影響でカレーや中華、イタリアンが人気。ロンドンは世界有数のグルメ都市になっています。
イギリス料理が「まずい」と言われる背景には、産業革命や戦争、気候といった歴史的要因がありました。そして、そんなイギリスから世界中で愛されるサンドイッチが生まれたのは、ゲーム好きの伯爵のちょっとしたひらめき。
次にサンドイッチを食べるとき、18世紀のイギリス貴族と、効率を重視した食文化の歴史を思い浮かべてみてください。きっと、ランチタイムが少し面白くなるはずです。
英語の曜日は神様の名前だった!
ご存知でしたか?
実は、Monday, Tuesday, Wednesday… って、古代の神様や天体に由来しているんですよ。
たとえば Sunday は太陽の日、Monday は月の日。ここまではわかりやすいですよね。
でも、Tuesday は北欧神話の戦いの神「Tiw」から来ているんです。
そして Thursday は雷神トール(Thor)の日。
映画『アベンジャーズ』で見たあの神様が、毎週カレンダーに登場しているなんて、ちょっとワクワクしません?
さらに、Wednesday はオーディン(Woden)、Friday は愛と美の女神フリッグ(Frigg)。
ちなみに Saturday だけはローマ神話の農耕神サターン(Saturn)から。
北欧とローマ、文化が混ざっているのも面白いですよね。

じゃあ、なぜ神様の名前が使われたのか?
これは、古代の人々が「曜日」を天体と結びつけて考えていたからなんです。
ローマ人は、太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星という7つの天体を、それぞれ神と関連づけていました。その考え方がゲルマン民族に伝わったとき、ローマの神々の名前が北欧の神々に置き換えられたんです。
だから、Tuesday(火星)→戦いの神Tiw、Thursday(木星)→雷神Thorという対応になったわけです。
こういう話を知っていると、カレンダーを見るのがちょっと楽しくなるんです。
「今日はThorの日か…雷神に守られてる気分!」なんて、ちょっとした遊び心も生まれます。
Every day has a story behind it.
曜日って、ただの名前じゃなくて、歴史と神話のカケラなんですよ。
そう思うと、学生の皆さん、スペルを覚えるのも少し楽しくなりませんか?
絵文字って英語???

絵文字って英語になってる?ドラマで聞いた“emoji”
昨日、アメリカのドラマを見ていて、ちょっと面白い場面がありました。
登場人物がスマホを見ながら、こう言ったんです。
「Look at these emojis! They’re definitely more than friends.」
(こんな絵文字送り合ってるんだから、この二人、絶対友達以上よ!)
その瞬間、頭の中で衝撃が走りました。
え?今、絵文字って言った??
しかも、英語のセリフの中で自然に使われている…。
「emojiって、日本語じゃなかった?」という疑問が一気に湧いてきました。
調べてみると、やっぱりemojiは日本語が語源でした。
「絵」+「文字」から生まれた言葉で、もともとは日本の携帯文化から始まったんですね。
それがスマホの普及とともに世界に広がり、今では英語の辞書にも載っている正式な単語。
発音は イモウジー(/ɪˈmoʊ.dʒi/)、複数形は emojis。
ドラマで聞いたセリフも、完全に自然な使い方でした。
面白いのは、英語には「emoticon(顔文字)」という言葉があったのに、emojiはそのまま取り入れられたこと。
emoticonは「emotion」+「icon」からできた言葉で、
「:-)」や「(^_^)」のように文字や記号で感情を表すもの。
一方、emojiは絵で表現するアイコンで、スマホやSNSで使うカラフルな顔やシンボルのこと。
つまり、emoticonはテキスト文化、emojiはビジュアル文化という違いがあります。
寿司やカラオケ、ツナミと並んで、emojiも世界語になったんですね。
次に海外ドラマで「emoji」という言葉を聞いたら、「これは日本語だ!」とちょっと誇らしい気持ちになりそうですねー。
そもそもハロウィンて??

ハロウィンと聞くと、仮装やお菓子、ちょっと怖い飾りつけを思い浮かべる方が多いと思います。でもこの言葉、実はとても「神聖」な意味を持っていたことをご存じでしょうか?
「Halloween」は何の略?
英語の “Halloween” は、もともと “All Hallows’ Eve” の短縮形です。
- Hallow は「聖人」や「神聖な人」を意味する古い英語。
- Eve は「前夜」。
つまり、“All Hallows’ Eve” は「すべての聖人を祝う日の前夜」、すなわち11月1日の「諸聖人の日(All Saints’ Day)」の前夜、10月31日を指します。
この “All Hallows’ Eve” が、時代とともに “Hallowe’en” → “Halloween” と変化していったのです。
さらにさかのぼるとケルトの祭り「Samhain」
でも、ハロウィンの習慣そのものは、キリスト教よりももっと古い時代にさかのぼります。
古代ケルト人が祝っていた Samhain(サウィン) という祭りがその起源とされています。
- サウィンは、夏の終わりと冬の始まりを告げる重要な節目。
- この夜は、霊界と現世の境界が薄くなり、死者の霊が戻ってくると信じられていました。
- 人々は悪霊から身を守るために仮面をかぶったり、火を焚いたりしていたそうです。
このケルトの風習が、後にキリスト教の「諸聖人の日」と結びつき、現在のハロウィンの形になったと考えられています。
“Happy Halloween!” と軽く言ってしまいがちですが、その背景には「聖なる夜」と「霊が戻ってくる夜」という、ちょっと不思議でドラマチックな歴史が隠れています。
英語の語源をたどると、単語の奥にある文化や信仰が見えてくるのが面白いですね。
ちなみに、“Trick or treat” の返しとして、アメリカでは “Here you go!”(はい、どうぞ!)や “Take one!”(ひとつ取ってね)などの表現が使われます。こうしたやり取りを知っておくと、英語圏でハロウィンを体験する機会があったときに役立つかもしれません!
ハロウィン英語の小ネタ(2)

“Spooky” と “Scary” の違い
ハロウィンでよく聞く単語 spooky と scary。どちらも「怖い」という意味ですが、ニュアンスが違います。
-
spooky
「不気味でゾクッとする」感じ。幽霊が出そうな雰囲気や、暗い森のような場所にぴったり。
例:That old house looks spooky.(あの古い家、不気味だね。) -
scary
「恐ろしい」「怖い」という、もっと直接的な恐怖。ホラー映画や危険な状況に使います。
例:That movie was really scary.(あの映画、本当に怖かった。)
ポイント:
spooky は「雰囲気が不気味」、scary は「実際に怖いもの」。
ハロウィンの飾りは spooky、ホラー映画は scary、というイメージです。
“Ghost” と “Spirit” の違い
どちらも「霊」を意味しますが、使い方に違いがあります。
-
ghost
幽霊、亡くなった人の姿が現れるイメージ。ハロウィンのゴースト飾りはこれ。
例:I saw a ghost in that old house.(あの古い家で幽霊を見た。) -
spirit
魂や精霊、もっと抽象的な存在。宗教や哲学的な文脈で使われることが多いです。
例:The spirit of kindness lives in her.(彼女には優しさの精神が宿っている。)
ポイント:
ハロウィンで出てくるのは ghost、でも「クリスマスの精神」は spirit。
ghost は見えるもの、spirit は見えない概念という違いです。
みなさん、楽しいハロウィンをお過ごしください!
「a.m.」「p.m.」って何の略?
「午前10時」は “10 a.m.”、「午後3時」は “3 p.m.”。英語の時間表記でよく見かけるこの「a.m.」「p.m.」、実はラテン語が語源って知ってましたか?
今回は、そんな「a.m.」「p.m.」の意味と、ちょっとややこしい12時の話まで、わかりやすくご紹介します!
「a.m.」と「p.m.」の意味は?
| 表記 | ラテン語 | 意味 |
|---|---|---|
| a.m. | ante meridiem | 正午より前(午前) |
| p.m. | post meridiem | 正午より後(午後) |
- ante = 前
- post = 後
- meridiem = 正午(meridies =「真ん中の一日」)
つまり、「a.m.」は「正午の前」、「p.m.」は「正午の後」という意味なんですね!
12時ちょうどはどっち?a.m.?p.m.?
ここがちょっとややこしいポイント!
- 12:00 a.m. → 深夜0時(=午前の始まり)
- 12:00 p.m. → 正午(=午後の始まり)
でも実際には、混乱を避けるために:
- midnight(真夜中)
- noon(正午)
という表現を使うことが多いです。

どうして24時間制じゃないの?
英語圏では、日常生活では12時間制(a.m./p.m.)が主流です。
一方、軍隊や病院、航空業界などでは24時間制(military time)が使われています。
たとえば:
- 14:00 → 2:00 p.m.
- 23:00 → 11:00 p.m.
豆知識
- 「meridian(子午線)」という言葉も、meridies(正午)から来ています。
- 「post meridiem」は「午後」だけでなく、「午後の活動」や「午後の光」などの詩的な表現にも使われることがあります。
a.m. / p.m. はラテン語の名残!
普段何気なく使っている「a.m.」「p.m.」には、古代ローマの知恵と時間感覚が詰まっていたんですね。
次に時計を見るとき、ちょっとだけラテン語を思い出してみると、時間がもっと面白く感じられるかもしれませんね!